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お友達に頂いたクッキーを食べながらこんな時間にも作業ですー。
風邪の引き始めな感じ…皆様もお気をつけてー!

ところで。
各所で初音ミクに対する議論のようなもの、が上がっていて
なんだか「凄さが理解出来る人と出来ない人の差」みたいな所が
論点になっている部分もあるようで。
今日は思うままにダラダラ書いていきますので非常に長いです。ご注意下さいまし。

個人的には実は最初の数日は良く解ってなかったんですよね。
私はお絵描きさんであって音楽を弄る人では「あまり」なかったので、
(ピアノ弾いたりmidiをほんの少し触ったりはしていますが)
最初はやはりキャラクターの見た目から入りました。
単純に可愛い容姿の娘さんだなーとか、色使いが自分が普段やらない感じでいいなーとか
そういう印象だったんですよ。
で、そのうちいくつか楽曲を見聞きしていくうちに、こいつは凄いんだ!と解ったのでした。
音声合成に関する「私の中の知識」があまり無かったという前提で
触れた楽曲の色々、勿論公式サンプルもそうですが
「それが合成されて出力されているもの」だときちんと認識しているのに、そう思えないものに聞こえた。
単純に、自分の知らない世界が垣間見えた。これを感動という言葉で表現しますよね。

私はカテゴライズするならばやはり「オタク」なので
絵が可愛いとか、声が可愛いとかそういう感性が働きやすいです。
洋服が可愛いとかぬいぐるみが可愛いとか、そういう感性とは似ているかもしれないけど
やっぱり違うんだと思います。
違うは違うとしても、そこに良し悪しは考えていません。
無理に良し悪し付けるものじゃないと思いますし。

オタク的、という観点でいちいち区切る必要性はあまり感じていませんが敢えて。
オタクな方は、音声合成に関しては過去通った方もいらっしゃるでしょう。
「ときめきメモリアル」
このタイトルの続編から、プレイヤーの名前を音声合成で「声」として出力してくれるという
ある意味画期的な「EVS」システムというものがありました。
可愛い子が俺の名前を呼んでくれる!
その事自体は、例えその子が2次元だろうと3次元だろうと関係なく
嬉しいものではないかなあと思うのですが
当時はその音声環境を整えるにしても非常に苦労したものです。
※「ときめきメモリアル2」は1999年11月25日に発売されたソフトとの事。

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例に挙げるその「ときメモ2」のゲームディスクそのものはCD-ROM5枚組みです。
ゲームプログラムと画像と音声と音楽とEVS用のデータなどなど…が入っているわけですが
この当時の技術では容量の問題もあり、攻略対象の女の子は複数おりますが、
本編のゲームだけで楽しめるEVSはメインヒロイン格の二名のみでした。
その他のキャラの音声は別売りで後日対応されました。
(EVS周りに関してはWikiの関連項目をご覧下さい。)

ヒロインの光ちゃんに「かやくん」って呼んでもらうように設定するとします。
「くん」はデフォルトで付いてくるので、EVSで合成する部分は「かや」の部分のみです。
まず文字を「か」「や」と入力し、イントネーションを設定します。
ですが、当時このイントネーションのパターンは予め用意されている汎用型から選ぶというだけで
細かい設定は出来ません。よって実際発声させてみると微妙な違和感があったりしました。
(2007年現在の初音ミクはこの細かい設定も可能になっているという点で解りやすく進歩していますよね)
名前だけの非常に短い音声ですが、それでも当時非常に画期的であったのは言うまでもありません。
ただ、この音声を常に使う為にデータを保存しておかないとならない訳ですが
プレイステーションのメモリーカードは15ブロック使用可能なものですが
このEVSデータ保存だけで11ブロック使用するという非常に難儀な部分もあったのです。

音声合成技術っていうのは色々歴史もあるようですが
オタク世界ではこういった使われ方もありました、という話です。
勿論もっと色々な世界で使用されてきた技術でしょうし、こういった技術には完成とか終わりというのは
あまり具体的ではなく、常に良いものを研究して作り出していっているんじゃないかな?と思う分野です。

もっと昔の話をするとゲーム中にはサンプリングっていう形式で
音声を組み込んで出力するという事自体は多々利用されてきました。
効果音的に「キャラが叫んでいる」音を鳴らしてリアリティを出す。
未だCD媒体でなかった頃のゲームでしゃべっていたという音は全てこれだと思ってもいいんじゃないかな?
詳しくは解らないので厳密には正しくないとしても大体はそんな感じですよ、と。
シューティングでパワーアップした時の音声アナウンスとか
格闘ゲームで必殺技を叫んだりするアレとか解りやすくていいと思うんですが。


音声ガイダンスっていうのも、最近の日常には色々組み込まれてますよね。
それらは基本オートメーション化された機械を人間が利用するにあたって
解りやすく伝達するための手段の一つだったり
人間的な個性をつける手段の一つだったりする と私は思っています。
銀行のATMや駅ホームでのアナウンスや券売機が一定のテンプレート音声でしゃべる。
これは逐一合成しているのではなくて、テンプレートの対話文を再生させているわけですよね。
「○番線に列車が到着します」「確認ボタンを押してください」「投入金が不足しています」
元々は窓口で、対人でやりとりしていた事を機械に任せる事で簡略化した、という「理由」があり
機械化で人件費削減をしているというのに、そこに人間らしさを求めている。
機械には心も温度もないという前提で、そこに擬似でも矛盾したものを求める。
ある意味あってもなくても単純な結果としては変わらないんじゃないかと思うのですが
そこに敢えてそういう機能を搭載する
やっぱり、人間という生き物は「結果だけあればいい訳じゃない」と非常に曖昧な感性で
物事を捉えているんじゃないかなあと思う一面です。

あ、あとは視覚の面で問題がある場合に向けての音声出力に関しては
「望まれる・必要な技術」なんですが
ワープロツールで音声読み上げに対応したソフトも色々出てますが
私の知識が不足しているもので、現在どこまで流暢にしゃべってくれるのかはちょっと解りません。
ごめんなさい。
1文字づつ解析して読んでいるという点では上記のテンプレートガイダンスよりも
更に上の技術があるんだと思います。
初音ミクは歌に特化していますけど、文章に特化している読み上げソフトは
義兄弟みたいなものかもしれませんね。


人間にしか出来ない事、人間でなくても出来る事っていうのがあって
便利な世の中っていうのを酷く漠然と見た時には「楽が出来たらいい」「安全だったらいい」
そういう観点から技術を利用していくのだとは思います。
でも技術そのものは元々そう使おうと思って生み出されているかというと
必ずしもそうではなかったりします。
又、技術があるからこそ使おう!と思えるという反対の普及の仕方もありますよね。
元々ネットだって一部のコアユーザーのものでしたし。
HTML構文が解らなければホームページを作成するんだって大変だった。
そこに環境の変化と、便利なツールがやってくる。
皆がサイトを持つようになるともっと便利になるといいな、と技術が進んで
いまやこうして私も利用しているようなBlogをはじめとしたWeb2.0時代です。
でもやっぱり、PCは今でこそ普及したって言ったって、
きちんと理解して利用している人といったら一部にとどまる訳で、
個人的にはあまり好ましくないとは思いますが、最終的には多数決っていうのかな?
大多数が認めていればそれはメジャーで正しいもの、みたいな感覚で
色々判断されてきているんだと思います。
勿論、認められていないから悪いものっていう事は決してありません。
狭い世界の中にあって、まだまだ知られていないけど凄い技術なんてそれこそ無限にあるのでしょう。

単純に「知らない・解らないものを認めない」っていう感情が酷く勿体無いものだと思うのです。
認められたいと思って技術は生み出されている訳ではないと思います。
勿論認めてもらう事は嬉しいですよ。でもね。
世の中のそれこそ無限の全てに対して必ずしも理解しなければいけないという事はないし、
理解しないからといってそれらを貶していいっていう事も無い。
そういう人も、そういう事もあるんだよ、っていうだけの事であって
それらがあなたに被害を与えるものでないのならば
そっとしておいてあげて欲しいのです。
又、理解して欲しいからといって無闇な行動に出ない。
理解して欲しいと本当に思うのならば、まず相手を理解しようと思わないと。
更に言うなら理解しようと思っていないのであれば、そうであると己を認めて欲しい。

初音ミクに関わらずとも、我々広義である所のオタクというのは
ある意味直感的な生き物だと思っています。ちょっと着眼点が狭いのかもしれないけど(笑)。
可愛い 凄い カッコイイ だからそこに情熱を注ぐその行為そのものに恥ずべき点はありません。
矛先がアニメだろうがゲームだろうがフィギュアだろうがアイドルだろうが
スポーツだろうが旅行だろうが懸賞だろうが料理だろうが
自分が良いと思ったら頑張るだけの話なのですよ。
ただやっぱり、他の人に迷惑は掛けちゃいけないと思うんですよね。
オタクじゃなくても人に迷惑掛けたらダメなのは同じですよ?(笑)


初音ミクは誰かに迷惑を掛けたのだろうか。
初音ミクという媒体を介して誰かに迷惑を掛けた人は、残念ながらいるのだろうけど。
最終的にはそのあたりを見間違わないでいてもらえれば、いいんじゃないかと思いました。
長々すいません~。
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